何年も何年も、意味を探し続けている言葉があった。「そぶれいおん」というのがそれだ。
大野安之の漫画『Lip☆』に出てくる、宇宙船の管制コンピュータの名前なのだが、一読以来その由来を探し続けていたのだ。
ちなみに『Lip☆』の刊行は、調べてみたら1987年だ。数年に一度位、ふと思い出しては検索、というスタイルではあるが、最初の「?」から 24年が経っていることになる。
で、これがまたどうにもこうにも分からなかったのだが、つい先日、とうとうHITした。
綴りは"Sobraon"で、「地名」だった。
時は1846年2月10日、所は英領インド。植民地支配を強めるイギリスと、それに抵抗するシーク帝国が、インド北端のパンジャブ地方にある 「ソブラアン」で激突した、第一次英シーク戦争「ソブラアンの戦い」(Battle of Sobraon)、ここに登場する単語だった。
"Sobraon"、英語発音で「ソブレイオン」と。
以前このスペルで検索した時はHITしなかったんだがなあ…?検索せなんだ間に、Webに情報が増えたんかしらん?
で、問題はこの"Sobraon"で正解か、とりわけ船名に使われるかどうかだ。
前記ソブラアンの戦いは英軍の大勝に終わっている。つまり「ソブレイオン」は、勝利を示す縁起の良い名前になりうる。
船名になった可能性はあるある、と探してみると、はたしてソブラアンの戦いの20年後、1866年に英国で建造された、3本マストの大型商用帆船「Sobraon」があった。
どうやらイギリス流れで船名に使 われたことがあるのは、間違いなさそうだ。
結論:
大野安之の漫画『Lip☆』に出てくる「そぶれいおん」は、19世紀、インド・パンジャブ地方での第一次英シーク戦争「ソブラアンの戦い」に由来する、英国船名が元ネタである。
ちなみにこの商船ソブレイオンだが 20世紀に入った所で、当時出来たばかりの王立オーストラリア海軍に売却され、練習船「Tingira」 (ティンギラ:アボリジニの言葉で”大海原”)に生まれ変わったという。
ミリタリーマニアな大野安之のことだと、英米独露の軍艦名は調べたんだがなあ…。まさかオーストラリア海軍の、練習船の、転用前の英国商船の名前だとは。完全に想像の外だったっつーか斜め上過ぎる。
あー!すっきりしたー! という言葉をもって、日々蓄積して行くWeb上の情報と、世界中の名も無き執筆者達への感謝に代えさせて頂きます。
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