この2年の間に起きたことシリーズその1。
「家 買ぅた」
子供ができて、2LDKのマンションが段々手狭になってきて、どうしようかなあ...と思案していた折、義父から「少しだが援助出来るぞ」とありがたい申し出があり。
今の家のローンは当然絶賛支払い中だが、古くて安い中古のマンションなら、残債と合わせても何とかなるかもしれない...ならないかもしれない...
ええい!できるかできないかは、できたかできなかったかですぐ分かるんじゃー!と、とにかく物件を探してみることにしたのが一昨年の5月。
不動産広告が入る度ナメるように見て、不動産屋にも情報提供をお願いし、東に「これは!?」という物件があれば 行って検討してやり、
西ニツカレタ嫁アレバ ヒトリデ行ッテソノ写真ヲ撮リ
南ニ古スギル物件アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイヒ
北ニ競合ヤ手付ケノ打チ合イガアレバ
イイカラコチラニヨコセトイヒ
抜カレタトキハナミダヲナガシ
サムイ財布トオロオロアルキ
自分ヲデクノボートヨビ
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ 探し続けて昨年2月。妻が「これは!?」と差し出した一枚の広告。
新築、格安、一戸建て。立地良し、環境良ろし、4LDK!?
「これは!!」と早速広告主の仲介業者に連絡し、実地に見聞し、即不動産屋に駆け込んで説明を受けた。
安さの理由は" 決算期 "だった。「販売戸数実績」の数字が欲しい不動産屋が、売れ残り物件の価格を下げてきたのだ。下手な中古マンションよりも安くて好条件な、掛け値無しの超お買い得物件!
だが条件があった。
「3月15日までに引渡しを完了させること」
残り1ヶ月で全ての手続きを終わらせろと!?
思わず仲介業者さんと顔を見合わせた。
「間に合うと思います?」
「...ギリッギリですね」
ギリギリ五分五分なら勝算はある!やろう!コップに半分の水は「2杯目☆」と取るのがイッツ・マイ・ウェイ!
それからはホントに東奔西走。売り主の会社を調べ、建物の詳細を調べ、銀行を探し、ローンのシミュレーションを繰り返し、旧居の処分の算段をして買い手を探して交渉して引っ越しが準備のキャー!
そして迎えた運命の日、3/15。銀行に旧居と新居の譲渡に関わる関係者が一同に会し、手続きが始まった。
しかもこの作業の外側では、同時進行で引っ越しが行われていた。売り払った旧居の引き渡しも、同日にならざるを得なかったからだ。
だがこの手続きに必要な書類一枚、ハンコ一つでも抜けていれば、手続きは中止→新居の入手はお流れ→しかも旧居は既に人手に渡っているので、引っ越し荷物に残債まで抱えたまま、文字通りの宿無しになる、その瀬戸際だった。
何度も確認をして、抜けは無いはずだった。それでも私以外の人が準備した書類の、何処かに不備があったら....
目の前を物凄い勢いで書類が行き交う。寄ってたかって何度も印鑑を押しあい、数千万円のお金が右から左へ流れて、権利と所有が移動して....
「終わりました」
終わった?
「ではこれを」
そう言って手渡された。新居の鍵を。
走りきったーーーーーーー!
と快采を叫ぶより、むしろ虚脱感の方が大きかった。口からは、白くて出ちゃいけない感じのものをはみ出させながら、仲介業者さんと一緒に銀行を出た。
旧居の残債は丁度半分残った。新たな借金を重ね、借財は増えた。それでも何とか上積みされる金額を抑えようと、売り手の弱味につけ込んで、只でさえ値引きされてる所を更に苛め抜き、同業者が聞いたら「営業妨害だ!」と叫ぶのは確実な額まで値切り倒した。その挙げ句の今日の手続きだった。
「あの金額、どう思います....?」ふと仲介業者さんに尋ねてみた。
「いやあれもう絶対赤(字)出てますよ!!」
「まだやるつもりだったのか」と、唖然とした表情をされたようだったが、口からはみ出しているもののせいでよく見えなかった。
ともあれこうして現在に至っている。そしてこの体験を通して、学んだことがひとつある。
「家を買うなら、年度末」。
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